2015年01月13日
引佐の匠を追いかけろ!~的場・紙の匠編~
浜松山里いきいき応援隊引佐地域担当の井上です。
今年から始まったブログ連載企画「引佐の匠を追いかけろ!」シリーズ。
前回は引佐の的場地区の星の匠をご紹介しました。
今回も同じ的場地区の「紙の匠」をご紹介します!
実は引佐の的場地区、かつては「和紙の里」と呼ばれ、
紙すきの職人さんのお宅が何軒もあったとか。
今回お邪魔した太田さんのお宅は、
その紙すきを最後までされていたということで、
古い道具などが残っているそうです。
実際に紙すきをされていたのは今回お話を伺った和好さんのおじいさまとのこと。
70年ほど前まで現役でされていたそうです。
当時紙をすいていた「簾(す)」が残っていたので見せてもらいました。
なんて繊細なつくり!とてもきれいな状態です。
昭和15年と入れ物に書かれています。
今から70年以上前のものですね。
当時すいていた紙が残っていたということで見せてもらいました。
楮(こうぞ)で作った和紙。
引っ張っても破れません。とても丈夫です!
原料になる楮や三椏(みつまた)は現在も太田さん宅の畑にあり、
(画像は三椏の木です)
またのりとして使う「とろろ」という木もありました。
材料はそろっていて、紙をすこうと思えばすくことができるそう。
現在は行っていませんが、
今後はそうした紙すきの体験もできたら・・・というお話も出ました。
和紙の里・的場が復活するかも!?今後が楽しみです!
また太田さんのお宅周辺の環境が、
なんとも素朴な山里の原風景という感じで素敵なのです!
山から沢の水が流れ、
石垣の田んぼ風景は何とも風情があります。
庭には大きな藤棚があり、
5月の連休になると1mを超える長い藤が花を咲かせるそう。
桜の花見もいいですが、藤の花見も最高ですね!
夏にはお子さんが集まって流しそうめんをしたり、魚のつかみ取りをしたり・・・
里山ならではの豊かな自然の恵みがたっぷりです。
最後に太田さんから一言。
「どうぞ気軽に訪ねていただいて、自由に田舎の良さを満喫していってください」
とても穏やかに丁寧にお話しくださる様子は、
聞いている私たちまでほのぼの温かい気持ちになるのでした。
太田さんのお宅を訪れたい、お話を聞いてみたいという方は、
NPO法人ひずるしい鎮玉さんにご連絡してみてくださいね!
TEL:053-544-1045 メール:info@shizutama.jp
Posted by 浜松山里いきいき応援隊 at 08:00
│引佐地域