2022年02月23日

【引佐】隊員取材!

引佐地域の同僚である水野さんの取材をしてきました。

水野さんはプライベートでも隊員活動としても有害鳥獣駆除・狩猟に携わっています。
今はちょうど猟期(シカ・イノシシのみ)にあたるので、林道を巡視してシカを探す作業と鳥獣被害に困っている農家さんの畑の近くに罠を設置する作業に同行させていただきました。

水野さんは罠免許も銃猟免許も取得しています。銃猟の免許を取得する前は、自分がかけた罠にかかった獲物を仕留めるのを猟友会の人にお願いしていたそうですが、今では準備して・捕獲して・仕留めて・さばくまでの全工程を基本的にはひとりで行っています。「うまくいかないことばかりで、やるたびに課題が見つかる。それを改善して次に臨むっていうことの繰り返し。」と笑っていたのが印象的でした。

水野さん↓


林道でシカの動きを観察する↓


林道から見えるシカの群れ↓


畑にかけた罠の見回り。畑の持ち主の方から「いつもありがとうね~」と声をかけられていました。↓


くくり罠の設置中。いかに狙った一点を踏ませるかを考えています。↓


  

Posted by 浜松山里いきいき応援隊 at 15:35引佐地域水窪地域

2022年02月22日

【天竜】天竜さんぽ2

こんにちは!天竜地域担当の畑です。


前回投稿したこちらの素敵な柵…
どこにあるものか、分かりましたか?








答えは…










船明(ふなぎら)運動公園にある、
野球場の裏口の柵でした〜!!


こちらはこの桜並木を歩くと
見つけることができます♪


今年の桜開花はいつ頃でしょう?
楽しみですね!
  

Posted by 浜松山里いきいき応援隊 at 10:03天竜地域

2022年02月17日

【水窪】西浦田楽 旧暦1月17日の御開帳

国指定の重要無形民俗文化財である西浦田楽が行われる前日、旧暦1月17日(新暦でいうと今年は2月17日)の「御開帳」といわれる行事を取材させていただきました。本来西浦地区の能衆の方々のみが粛々と執り行う、いわば「祭の前の準備」に密着させていただけてとてもありがたかったです。

自分も西浦と同じような規模の山間集落で育ったこともあり、
集落で(しかも世襲で)まつりを引き継いでいくことの大変さを想像して終始感慨深かったですし、誇るべきものだとも思いました。一説には1300年も続いていると言われているこのまつりの重みは、私が簡単に言葉にできるようなものではないので、是非実際に訪れてご覧になっていただけたら嬉しいです。

18日から19日にかけて一般開放して夜通し行う、いわゆる「西浦田楽」の本番ともいうべき田楽の舞は今年も行うことができませんが、来年以降、再開された暁には、私も晩から朝まで通しで参列したいと思います。

また別当に確認いただいた上で、記事や資料を作らせていただこうと思いますが、公開できる写真をひとまず掲載します。
是非雰囲気だけでも感じていただけたら幸いです。

西浦田楽別当↓


御開帳に携わる方々の装い↓


御開帳の準備↓


御開帳↓


別当による仮面の開帳↓


  

Posted by 浜松山里いきいき応援隊 at 22:17水窪地域

2022年02月17日

【水窪】取材!~栃の実加工~

先日、水窪の小松屋製菓さんの栃餅などに使われる栃の実の加工の様子を取材させていただきました。
栃の実は9月頃から収穫期を迎えますが、秋は栗の加工が忙しいため、採取した栃の実は一旦乾燥させて冬まで保管しておくそうです。
栃の実の加工はおおまかに

①皮むき→②沢水にさらす→③灰汁を入れて寝かせる

という流れで行われます。

<① 皮むき>
乾燥させた栃の実を沸騰しない程度に茹でて一日置き、直前にもう一度茹でて、温かい状態で皮をむきます。皮むき器は地域の事業者に頼んで作ってもらった試行錯誤の賜物です。皮をむくのはコツが必要で、慣れていても1日に10㎏をむくのがやっとなのだそうです。

<② 沢水にさらす>
栃の実はサポニン、アロインなどの成分が非常に多く含まれていて、これらの成分を抜くために、②③の作業を行う必要があります。皮をむいた実を沢水に2週間以上さらします。わざわざ沢水を引いているのは、温度を低く保ち栃の実が傷んでしまうのを防ぐためです。水にさらすと大量の泡が出てくるので、アクが抜けているのが実感できます。以前、地域の方に「この泡を昔はシャンプーとして使った」と聞いたことがあります。

<③ 灰汁を入れて寝かせる>
沢水にさらした後は、灰汁と一緒にさらに寝かせます。指でつまんでつぶれるくらいが食材として使える状態だそうです。灰はナラ・カシなどの硬めの広葉樹のものをもっぱら使うそうです。ただでさえ広葉樹が少ないのに、最近ではナラ枯れも加速していて、今後一層入手が難しくなることが予想されます。

店主の小松さんが、おっしゃった

「栃の実は採る場所によっても味が違ってくる。それらの味を調整することは難しいが、それも自然のものを使っているからこそ。手間はかかるけど、地域でずっと親しまれてきたものだし、どこでもできることではないので、ここでやる意味はあると思っている。」

「栃の実はなるまでに50年以上も時間がかかる。自分が子供の頃に植えた栃の木もまだ実がならない。そういう気の長い仕事。」
という趣旨の言葉がとても印象に残りました。

小松さんの言葉にもあるとおり、栃を植栽して採取することは難しく、山に自生している栃の木を大切に利用していく必要があります。それを象徴するように、水窪では「栃を伐る馬鹿、植える馬鹿」という慣用句が今なお残っています。自然と関わりの深い気の長い仕事という意味で、林業とも似た精神を感じました。

貴重な文化と技術ですので、また差し支えない範囲で記事や資料として残させていただけたらと思います。


乾燥した実を茹でる↓


皮をむく↓


皮むき後の実↓


沢水にさらす↓


灰汁を入れて寝かす↓



  

Posted by 浜松山里いきいき応援隊 at 15:41水窪地域

2022年02月16日

【天竜】天竜さんぽ

こんにちは!天竜地域担当の畑です。

さっそくですが、新コーナー(?)です。

天竜地域を歩いて見つけた、おもしろいもの
珍しいものなどを、写真に撮ってご紹介します。

あえてクイズ形式にしていますので
どこかな〜と想像しながら天竜を歩いたり、
ドライブしたりしてみてください。


第一弾はこちら!



素敵なカーブのデザインのフェンス…
味わいのある古い建物の一部です。

ヒントは、春には桜の名所となるあの場所!

どこか予想してみてくださいね(^^)

答えは次回の投稿で!  

Posted by 浜松山里いきいき応援隊 at 14:46天竜地域

2022年02月15日

塩の道で繋がる相良と水窪

 
 水窪では、「塩の道」と呼ばれる街道が街の南北を貫いています。「塩の道」は沿岸部で取れた塩を中山間に運ぶための街道で、かつては各地にそうした「塩の道」が存在したと言います。

 水窪の「塩の道」は遠州の東側に位置する牧之原市相良の塩を南信方面へ運ぶための道で、水窪では相良の塩と地元の農産品を交易することで生活を豊かにしていたそうです。

【写真1】水窪の「塩の道」


 車や鉄道など、便利な移動手段がある現在ではその役割を失っている「塩の道」ですが、かつての「塩の道」沿いは「夢街道」という商店街になっており、水窪が宿場町として栄えた歴史を窺い知ることが出来ます。

【写真2】「夢街道」の様子


 水窪で活動している自分にとっては馴染み深い「塩の道」。今回はお休みを使ってその起点である相良を訪れてみました。

 水窪から約100キロ、御前崎灯台もほど近い暖かな海の町、相良に「塩の道」の起点はあります。周辺は閑静な住宅街。しかし、その場所だけが松と秋葉燈によって異彩を放っています。

【写真3】「塩の道」起点周辺の様子


【写真4】「塩の道」起点と秋葉燈


 近代的な乗り物などなかった時代、この場所から水窪や南信へ塩を送り届けていたと考えると、当時の塩がどれだけ貴重なものだったのか考えてしまいます。

 水窪そのものについて知ることも重要ですが、こうして周辺地域との繋がりを知ることで、水窪の魅力をさらに引き出すためのきっかけにしていきたいと思います。

【写真5】「塩の道」起点にある地図。道を辿っていくと左上に「水窪町」の文字を確認することができる。

  

Posted by 浜松山里いきいき応援隊 at 12:28水窪地域

2022年02月14日

【水窪】西浦田楽と稗酒

2月11日の夜、西浦田楽の準備のひとつである稗酒の仕込みが西浦所能の別当宅で行われました。
西浦田楽は水窪の西浦地区に伝わる世襲制のおまつりで、旧暦の1月18日(今の暦だと今年は2月18日)に夜通し行われます。当日の舞は今年も行うことができず、神事のみを執り行うそうです。祭りの準備は旧暦1月7日(今年は2月7日)から始まり、西浦地区の方々はそれぞれの役割をもって準備にあたります。

旧暦1月11日(今年は2月11日)はその準備のひとつである、稗酒の仕込みを行います。昔は稗で作ったそうですが、今は米で作ります。稗酒を仕込む桶は、かつては別当の死後、別当自身の棺桶になりました。今は火葬をするのでそのようなことはしませんが、別当の代替わりの際には今でも桶を新調するそうです。

稗酒作りの工程は思った以上にシンプルでした。釜で沸かしたお湯に米を入れ40分ほど休むことなく交代でかき混ぜ、米がつぶれてとろみがついたら火を止めて桶に移し、麹を入れて寝かせます。寝かせた酒は16日の「口明け」の日に能衆に振舞われます。酒の出来がその年の作物の出来を占ったそうで、甘いと豊作になると言われています。

30年以上前の西浦田楽の当日の舞の様子を収めたビデオも見させていただいたのですが、厳粛なまつりであることはもちろんのこと、笑い声を上げて子供も含めた地域の人の輪の中で楽しそうにまつりを執り行っているような部分もあって、想像とは少し違ったものでした。

このような伝統のある厳かなまつりの準備段階の様子を取材させていただいて良いものかと最初は少し不安に思っていたのですが、別当から「見せられる部分は色んな人に見てもらいたいし、知ってもらった方がいいと思っている」という言葉をいただいて、ありがたく思いました。








  

Posted by 浜松山里いきいき応援隊 at 16:41水窪地域

2022年02月14日

【水窪】地域をめぐる~草木~

水窪最北の集落(つまり遠州最北の集落)である草木をじっくり歩いてみました。
草木は大きく草木区(遠木沢、北島、下草木、渡元)と大嵐区(大嵐、針間野、桐山、時原)に分かれています。

これらの集落は水窪の中でも特に山と密接に関わる暮らしを営んできました。焼畑農業を含む農耕を営み、農業をしない時期には山林労働に従事してきました。今では、山は交通の面では不利に働きますが、自動車がなく徒歩や馬で移動していた時代には、かえって近隣のムラにたどり着く最短経路として、峠越えが盛んに行われてきました。草木においても、青崩峠や兵越峠を越えて和田をはじめとした信州のムラムラとの交易・通婚が盛んに行われていたそうです。

そんな草木ですが、自動車道の整備や産業の衰退などにより、集落の縮小が進んでいき、現在では住民が一人もいなくなってしまった集落も少なくありません。今回は、人が住まなくなった集落の一つである遠木沢に生まれ育った竹中重利さんに草木を案内していただきつつ、かつての暮らしのお話などを伺うことができました。草木から運ばれてきた木材を馬力(馬搬)を使って運んだ経験があるという池島地区の中谷博彦さんにも話を聞くことができ、とても充実した集落歩きになりました!

<竹中さん談↓>

「子供の頃、木馬道(きんまみち)の上で遊んで怒られたもんです。高い所を通っているところは、道の隙間から下の景色が見えて怖かった。上級生が簡単に歩いて行くのをこわごわ付いていったね。」
「こうして地元の草木を歩いて回っていると、昔の思い出がよみがえってくるね。特に子供の頃のこと。」

<中谷さん談↓>

「馬力で丸太を引いて水窪の街に出たついでに映画を見たりしたけど、その時に肝心の馬を街に忘れて家に帰ってきてしまったことがあったなあ。」

詳細はまた何らかの資料にして発信できればと思います。

草木の集落↓


かつての木材搬出経路↓


竹中さんと木馬道跡↓


中谷さんと馬力道跡↓





  

Posted by 浜松山里いきいき応援隊 at 16:38水窪地域

2022年02月12日

【天竜】梅の花が咲き始めました

こんにちは!天竜地域の畑です。

2月に入り少しずつ日が長くなってきた今日この頃、
梅の花が咲き始めました
場所によっては満開の木も!









今年もまた、天竜の自然あふれる春が
やってくると思うと、とてもワクワクします!

3月には花桃(道の駅花桃の里が名所です!)
4月には桜(船明ダム、秋葉ダム、鳥羽山公園など…)
おすすめの場所がたくさんあるので、またご紹介します^_^  

Posted by 浜松山里いきいき応援隊 at 09:00天竜地域

2022年02月10日

【水窪】02.10雪

稀に見る雪。国道や商店街まで積もっています。
今日の夜以降の道路状況が心配です。




  

Posted by 浜松山里いきいき応援隊 at 13:14水窪地域

2022年02月08日

【龍山】木のぬくもり展に出品します。




2/16(水)~3/21(月祝)に本田宗一郎ものづくり伝承館にて開催される、木のぬくもり展2022に出品します。



普段木工をさせていただいている白倉木工クラブから、椅子やプランター、そして長谷山も制作している一輪挿しを。








これまでは、ただ丸太に穴をあけて磨いたもの(500円)でしたが、だんだんとバージョンアップ。

薪の角を斧でカットして、そこからやすりでひたすら円柱状に近づけていきます。2時間くらい??


丸太だとどうしても割れてしまうのですが、新しいバージョンだと割れづらく。かつ個性的な円柱状になるので、ひとつひとつ顔が違ってかわいいですよ!こちらは1200円~1500円の予定。



ぜひ足を運んで手に取ってみてください(^^)  

Posted by 浜松山里いきいき応援隊 at 11:33龍山地域

2022年02月03日

水窪の節分

 今日2月3日は節分。

 節分といえば豆まきと恵方巻ですが、イワシを使った鬼おどしも節分ならではの行事と言えるでしょう。

 水窪では、焼いたイワシの頭をカヤの木に刺して軒に飾ります(カヤは水窪ではガヤ、バリバリとも呼ばれます)。他の地域では、イワシを刺すのにヒイラギを使うことが多いのではないでしょうか。カヤを使うというのは水窪独特の文化かも知れません。

【写真1】イワシの頭をカヤに刺したもの


 こうして作られた飾りは、イワシの頭が強い匂いを放っていると同時に、カヤは事前に炙られ、焦げ臭さをまとっています。またカヤは炙る際に「バリバリ」と焦げた音がすることから、水窪では「バリバリ」と呼ばれることが多く、この「バリバリ」という音と、イワシ・カヤの匂いで鬼を追い払うという意味が込められているそうです。

【写真2】炙られたカヤ


 節分の水窪を散策すると、こうした飾りを道沿いに発見できます。小畑地区では排水溝にカヤの木が挿され、いつもとは違う風景が広がっていました。

【写真3】節分の小畑地区


 自分の地元の節分では、イワシを食べることはありましたが、このように飾りを作って軒に出すようなことはしていませんでした。水窪では、節分の本格的な慣例が残っており、貴重な文化であると言えると思います。こうした文化を残していけるように、年中行事には積極的に関わっていきたいです。  

Posted by 浜松山里いきいき応援隊 at 14:27水窪地域

2022年02月02日

【龍山】味噌づくりのお手伝いをしました。

ドラゴンママにて、味噌づくりのお手伝いをさせていただきました。




麹菌を米に繁殖させるところから!スーパーで見かけることしかない味噌。

「大豆を発酵させたら味噌になる・・・?」くらいの知識しかなかった自分にとっては、すべてが勉強になります。








重たい荷物をもったり、手元が高いところでの作業は、長谷山の仕事です。

2,3日お手伝いさせていただきましたが、後半はだんだんと要領を覚えスムーズに動けるようになってきました(^^)


何キロもの大豆や水から、何キロもの味噌をつくり、これを冬の間は何日も、何年も。頭が下がります。



冬は気温が低く雑菌が発生しづらいため、毎シーズンこの時期にやるそう。戦力になれればと思います!


龍山/長谷山




  

Posted by 浜松山里いきいき応援隊 at 18:43龍山地域

2022年02月01日

【水窪】ツゴノ沢大滝

ツゴノ沢大滝に行ってきました。冬の一番寒い時期に訪れると、氷結した滝を見ることができます。大寒の頃にかなり大きく凍結していたようですが、一昨日に訪れたときにはだいぶ溶けていました。写真に写りこんでいる人の大きさと比較すると滝の大きさがわかると思います。落差があり、氷が落ちてくるとかなり危険なので、横から見るか、少し離れて観察するのが無難です。

少し前ですが、静岡新聞の記事にもなりました↓
https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1016394.html



  

Posted by 浜松山里いきいき応援隊 at 10:55水窪地域