2015年01月09日
川名ひよんどり:準備~昼間の神事の様子(引佐)
浜松山里いきいき応援隊引佐地域担当の井上です。
1月3日の寺野ひよんどりに続いて、
同じく国指定重要無形民俗文化財である川名のひよんどりが
1月4日に行われました。
川名のひよんどりは寺野と違い、開始時間は18時からと夜になります。
昼間には、祭礼で使う道具の作成などの準備が行われています。
それぞれの役割によって準備があり、ほぼ世襲されているそうです。
禰宜様は祭礼で使われる32本のお箸を作ったり、
昼間に行われる「シシウチ神事」で使用されるイノシシと鹿。
香柴でイノシシを、榊で鹿をかたどったものを作ります。
こちらは「マト打ち神事」で使われる的。
打つための弓矢などもすべて手作りで作られます。
中老の皆さんはしめ縄をなっています。
午前中は禰宜様の祭具づくりにご一緒させていただきました。
こちらは舞のときに着用する「陣笠」を作っています。
こちらは本堂の薬師様にお供えされる「ツモノケメシ」。
円錐状の型にご飯を詰め、型をそっと抜きます。
こちらは祭礼の最後の「田遊び」で使われるお鍬様づくり。
木に割れ目を入れおいたものに朱印を押したお札を巻いていきます。
このような準備を経て、夜の部のお堂での祭礼の前に、
六所神社にて様々な神事が行われます。
こちらが香柴で作られたシシを討つ「シシ打ち神事」。
榊で作られた鹿は討たず、お供えするそうです。
マト打ち神事。五穀豊穣を祈るものだといわれています。
このように男性が中心となって行われる「ひよんどり」ですが、
今年から祭礼に参加する地域の皆さんのお弁当を
地元のお母さんたちが手作りすることになったそうです。
こうして準備、昼の神事が終了し、夜のお堂へのお祭りへと続いていきます。
お祭りの様子は、また後ほど!
Posted by 浜松山里いきいき応援隊 at 14:12
│引佐地域