2014年06月21日
引佐北部小中学校の模擬会社「きりやま」(引佐)
浜松山里いきいき応援隊引佐地域担当の井上です。











先日、引佐の中山間地域内では唯一の小中学校である
引佐北部小中学校にお伺いさせていただきました。

引佐北部小中学校では「ふるさと科」という特色のある教科があり、
地域のひと、もの、ことを知り、学ぶことができます。
実際に地域に住んでいる方を講師に招いて学ぶこともあるそうで、
梅干し作りなどを教わったり、実際に棚田でのお米作りやしいたけ栽培なども。
私も子供がいたらこんな学校に通わせたいなぁ~!
聞いているだけで私が行きたいくらい、ワクワクします♪
そんなふるさと科の授業の一環として
7~9年生が経営しているのが模擬会社「きりやま」です。
模擬会社きりやまでは年に2回、近隣にある農産物直売所「たざわの里」で
生徒たちが地域のものを使って開発した商品の販売活動を行っているそうです。
お話を聞いて、ぜひ皆さんの活動の様子を見てみたいと想い、
学校の許可を得て、今回取材させていただきました。
きりやまは全部で5つの課があり、
それぞれ入社にも面接がきちんとあるとのこと!本格的!
まずは「エコ♡(ラブ)課」にお邪魔しました。


エコ♡(ラブ)課では、地域の山にある竹を使って竹でっぽうを作ったり、

牛乳パックにかわいらしい包装紙を貼って
カラフルなトイレットペーパーホルダーを作ったりしています。
結構丈夫で長持ちするそうですよ♪

エコ♡(ラブ)課の課長さん。
商品のことについて熱心に説明してくれました!
そして「ザ・農課」のみなさん☆

「ザ・農課」では、しいたけの栽培をしたり、自然薯を農園で作ったりしているそうです。
しいたけは渋川のしいたけ農家の方に教わりながら、
冬に菌打ちをして、今はほだ木に水やりをしたりしているとのこと。
秋にシイタケを収穫した後、干しシイタケを作るそうです!
そして、「食課~(しょっか~)」のみなさん。
食品に関する商品の開発担当の部署です。

こちらでは梅醤油や梅味噌を作ったり、
(伺った時にはレシピについての話し合いが行われているようでした)

干しシイタケ、昆布、鰹節が入った「シイちゃんパウダー」というだしを作り、
パッケージに入れて販売します。
きりやまではカブトムシの販売も行うのですが、
そのカブトムシが食べるゼリーも「食課~」の皆さんで作っています。
そしてこちらは、ローカルデザイン課のみなさん。

チラシやパッケージ、キャラクター作りやブログの更新などをされています。

さきほどの「シイちゃんパウダー」のパッケージも
ローカルデザイン課のみなさんが作ったものだそうです!
こちらは「ムシムシ課」のみなさん。

夏にはカブトムシの販売を行うそうで、そのカブトムシを幼虫から育てています。

カブトムシは幼虫の間は土の成分で育つそうですが、
成虫になるとゼリーを食べるのだとムシムシ課の皆さんが教えてくれました。
夏と秋に販売活動を行うのだそうですが、
秋に販売するものをただ今考案中との事です☆
こうして5つの課すべてにお邪魔させていただきました!
校内を一緒に廻り、案内してくださったのはローカルデザイン課の清水さん。
しっかりと各課の説明と紹介をしてくださいました。
本当にありがとうございました!
商品を開発からパッケージングまですべて自分たちで考え、
それを形にして販売するとことを学校の授業で経験できるなんて、
とても貴重な体験だと思います。
そして地域のものを使って商品開発をすることで
地域にどんなものがあるのかを知ることもできます。
そして作る側を経験することで、
物を買う時の目線も変わってくるのではないでしょうか。
そういう経験をした子供達が今後の地域の担い手となってくれることを
心から願いつつ、私も一緒に出来ることを考えたいと思います!
Posted by 浜松山里いきいき応援隊 at 08:00
│引佐地域